琥珀樹脂とは

美しい宝石の印材

琥珀樹脂は太古の樹木の樹脂が土砂に埋もれて地中で木の遠くなるような長い時間をかけて化石化した天然樹脂化石です。透き通ったブラウンが高級感を感じさせるもので、古来からアクセサリーなど装飾品にも用いられる人気の高い宝石です。『太陽の石』『人魚の涙』と呼ばれているように透明で神秘的な美しさを持った印材であり、その加工のしやすさと軽さ、美しさから印材としてもよく利用されます。

大場
大場

琥珀樹脂の「琥」は虎が死後に石になって琥珀樹脂になるという中国の言い伝えにちなみ、その名の通り美しいマーブル状の縞模様があって一本一本模様が違います。これが自分だけの唯一の印鑑になるという魅力になって、印材としての人気を得ているようです。

宝石であるため木材や動物の角系の印鑑よりも衝撃に弱く、印材としての琥珀樹脂には高硬度の人口樹脂を合成することによって印材としての強度を持たせていますが、とくに落下への注意が必要になります。使用後はきれいに朱肉を拭きとって布に包んだりケースに入れるなどして保管するなど、管理には注意が必要です。