シープホーンとは

近年注目の印材

近年注目を集めている印材の一つに、シープホーンがあります。その名の通り羊の角を原料としたもので、ヒマラヤ地方の大自然の中で育った羊の角が使われています。印鑑として使われるようになってからまだ日の浅い素材ですが、琥珀やべっこうにも通ずる透き通った飴色で、日にかざすと暖かな輝きを宿しの、気品と天然素材ならではの優しさが感じられます。

大場
大場

適度な硬さや粘りがあるので機能性でも優れていて、朱肉になじみやすくきれいな印影ができます。水牛並の耐久性もあり、実印や会社印、銀行印のような重要な局面で使用する印鑑の素材としてもオススメです。

お手入れと扱いが重要

天然素材ですので浮き出している模様は一つ一つ異なり、世界で一つだけの自分の印鑑を作ることができます。お手入れは比較的簡単ですが、たんぱく質でできている素材ですので虫食いの恐れがあります。保管するときには必ずケースに入れて、防虫効果の高い場所に置いておき、時々様子を見るようにしましょう。

乾燥にも比較的弱く縮んだり変質することがありますので、ある程度湿度のある環境に保管しておき、一年に一度程度はオリーブオイルを塗るなどして油分の補給をしてやると長持ちします。文字を彫るときには、特に相性の悪い書体などはありませんが、落としたりぶつけるなどの衝撃を受けると枠が欠けたりすることもありますので、枠と文字が接触しているような書体を選ぶのも一つの方法です。

大場
大場

手彫りでも機械彫りでも作ることができますが、なにしろ一生ものの印鑑ですのでレイアウトや書体、依頼する店舗などはよく考えてから決めた方がいいでしょう。比較的手ごろな価格で購入できる印材ですので、実印や銀行印だけでなく、認印として購入するのもおすすめです。シープホーンで作られた印鑑はまだ数が少ないですので、職場や外出先など、印鑑を使用するときに様々な場面で注目を集めますよ!