黒檀とは

重さと硬さが魅力

黒檀は東南アジアやアフリカの一部に生育する高級天然木の一種であり、古くから仏壇や家具・楽器など木材製品に用いられています。いわゆる「銘木」の代表的なもの一つとして世間でも認知されている木材です。英名の「エボニー」でも知られています。

黒檀の特徴は、堅いことと重たいことです。これは印鑑にすると活きる特徴で、硬さは耐久性につながりますし、重さは押印のしやすさにつながります。印材としての品質が優れている一方で値段は比較的リーズナブルで、これらの点から黒檀は印材としてもたいへん人気のある素材です。

大場
大場

黒檀で作った家具はかなりの高級品ですが、体積の少ない印鑑でなら比較的手軽に黒檀の良さを楽しめるのが印材としての人気の理由のひとつではないでしょうか。「黒檀」の名前の通りの深い黒とつやが大人らしい雰囲気の落ち着きを感じさせ、それでいて木材らしい暖かさを兼ね備えています。買いやすいお手ごろ価格のわりには高級感を感じさせてくれます。

保管法

木材系印鑑一般に言えることですが、朱肉の油が染みこむと劣化して耐久性が落ち、印面の欠けの原因になります。 欠けが大きいと特に実印や銀行印の場合は彫り直しをすることになってしまいます。印鑑の使用後は朱肉をきちんとふきとることでこのような劣化を防ぎ、長く使用することができます。また乾燥にあまり強くないので、ケースに入れ湿気を避けるなど保管に注意することも大切です。