牛角(オランダ水牛)とは

最高級の印材

牛角(オランダ水牛)とは印材のなかでも最高級品と言われる素材です。水牛と言えば東南アジア系の水牛を使った高級印材、黒水牛が有名ですが、この牛角(オランダ水牛)は数が少なく、印鑑にこだわりを持った人が選ぶ最高クラスの素材の一つです。

大場
大場

牛角(オランダ水牛)はオランダやアフリカで採取された水牛の角を使用しており、固いタンパク質で構成されています。なので硬質でありながらも紙に吸い付くような粘りを持っていて、印影がはっきりと際立ちます。昔から印材として重用されてきた素材です。

「世界でただひとつ」の印鑑を

天然素材である牛角(オランダ水牛)の印鑑は「ふ」と呼ばれる茶色の模様が印材に入っており、滑らかなクリーム色とこげ茶まじりあったマーブル模様でひとつとして同じものがありません。飴色のものから深いグレーのものまで様々なバリエーションがあります。

この模様は牛角(オランダ水牛)を特徴づけるもので、どの程度の割合で茶色の部分があるのかで呼称が分けられています。茶色の筋が強くはっきりと入ったものを「濃色」、茶色の筋がほとんど見られなのを「淡色」、その中間のものは「中色」と呼ばれています。

各タイプ、コントラストの違いによって大きく外見が変わるのですが、そのなかでもほとんど茶色い色素が入らないものは「純白」と呼ばれ、やや価格も高くなります。ほとんど茶色い筋が入らないため、より透明度が高く柔らかい印象を与えます。本当に白い色をしているという意味ではありませんので購入の際には注意する必要があります。

お手入れを忘れずに

牛角(オランダ水牛)で作る印鑑は捺印性と見た目の優美さを評価され、実印や銀行印などの大切な印鑑をオーダーメイドで作るときに選ばれることが多い印材です。これらの印鑑は長期にわたって使用することを前提に購入することの多いものですから、保管には長持ちさせるための工夫が必要になります。

牛角(オランダ水牛)の印鑑は主成分はタンパク質であり乾燥に弱いという特徴を持っています。乾燥するとひび割れや欠損といったトラブルの原因になります。、欠けが大きいと特に実印や銀行印の場合は彫り直しをすることになってしまいます。直射日光が当たらず乾燥しないところにケースに入れて保管し、1年に1度ほどオリーブオイルを薄く塗ることで劣化を防ぐことができます。また、印鑑選択時には「芯持」という硬く耐久性に優れる部分を選択しておけばより長く使用することができます。

印材の頭部分に線が見えるのですが、これは不良品ですか?

牛角(オランダ水牛)の「芯持」を選択した場合は印材に芯の部分を含みます。印材の頭部分にへこみや線のように見える部分があるのは、それであり、むしろ中心部の芯持であることを示すものです。不良品ではありません。