薩摩本柘とは

木材系印材のスタンダード

柘の印材の中でも鹿児島県産の柘の原木から作られた品質の高い物を薩摩本柘と呼びます。一般の柘の印材よりも更に繊維の密度が高く粘り強い材質で、独特のあたたかみがあり価格的にも手頃で印鑑の印材としては人気があります。

大場
大場

薩摩本柘の特徴はやさしい雰囲気のクリーム色と木目です。比較的ポピュラーな印鑑ですので、誰でも一度は目にしたことがあると思います。この流通の普遍さは、薩摩本柘の印鑑の最大の特徴である価格と性能のバランスの良さを裏付けるものですね。

迷った時はこの印材

購入しやすい価格帯であり印鑑としての捺印性能も良いので、印材に迷ったときはこの素材を選ぶと間違いがないといってよいでしょう。薩摩本柘は認印として良く使われていますが、印材としてはしっかりしているので実印や銀行印としての使用にも耐えるものです。

保管法

木材系印鑑一般に言えることですが、朱肉の油が染みこむと劣化して耐久性が落ち、印面の欠けの原因になります。 欠けが大きいと特に実印や銀行印の場合は彫り直しをすることになってしまいます。印鑑の使用後は朱肉をきちんとふきとることでこのような劣化を防ぎ、長く使用することができます。また乾燥にあまり強くないので、ケースに入れ湿気を避けるなど保管に注意することも大切です。