篆書体をベースにした独自の書体
印相体は、漢字の原型とも言われる「篆書体」をアレンジして生まれた、印鑑専用の書体です。篆書体の持つ格式と美しさを活かしつつ、印鑑としての機能性を高めるために設計された印相体は、印面の枠に文字が接触するように配置されているのが最大の特徴です。
この構造により、印影の周囲が欠けにくくなり、長期間使用しても印鑑としての品質を保ちやすくなります。太く力強い線で構成され、隙間の少ない印影は、視覚的にも重厚感があり、信頼性を感じさせます。
印相体のもう一つの大きな特徴は、「可読性の低さ」です。一見すると何と書いてあるのか判別しづらい複雑な印影は、偽造や複製を困難にし、セキュリティ性を高める効果があります。
このため、印相体は「認印」よりも「実印」や「銀行印」、さらには「会社印」など、重要な場面で使用される印鑑に適しています。
開運にもつながる印相体
印相体は、印相学や姓名判断などの占い的な要素を取り入れた書体としても知られています。印面の枠に文字が接することで、八方位に運気を広げるとされ、「八方篆書体」「吉相体」とも呼ばれることがあります。
このような背景から、開運を意識して「実印」や「銀行印」を作成する際に、印相体を選ぶ方が増えています。印鑑は単なる道具ではなく、持ち主の運勢や人生に影響を与えるものと考える方にとって、印相体は非常に魅力的な選択肢です。
印相体を使った印鑑に最適な印材とは？
印相体のように複雑な書体を使用する場合、印材の選定も非常に重要です。強度があり、朱肉の付きが良い素材でなければ、印影が不鮮明になり、印鑑としての役割を果たせなくなる可能性があります。
おすすめの印材としては、水牛などの天然素材が挙げられます。適度な硬さと粘りがあり、朱肉がくっきりと乗るため、印相体の細部まで美しく表現できます。特に「実印」や「銀行印」を長く使いたい方には、耐久性と美しさを兼ね備えた素材選びが欠かせません。
印相体の印鑑は、職人による手彫りで製作することで、高い難読性と個性を持たせることができます。字入れの際にも職人の技術が反映され、世界に一つだけの印影が完成します。印鑑の匠ではこのような印鑑を「匠彫り」として提供しています(匠彫りについて詳しくはこちらをご覧ください)。
一度こだわって作った印相体の印鑑は、一生使える価値ある逸品となるでしょう。特に「実印」や「銀行印」は、人生の節目や重要な契約時に使用されるものですから、信頼できる職人の手による丁寧な仕上げは安心につながります。
印相体を使った実印の登録時の注意点
印相体はその独特な形状から、まれに市区町村の窓口で「実印登録ができない」と言われるケースがごくまれにあります。これは印影が複雑すぎて判読が困難なためです。事前に印影のイメージを確認しておけると安心です。
印相体の印鑑での実印登録を検討している方は、まずは印鑑の匠が提供している印影プレビューを試してみてはいかがでしょうか。自分の名前を入力するだけで印影のイメージを確認できるため、購入前の参考に最適です。
印鑑の匠では印相体をはじめとする多様な書体を取り扱っており、実印・銀行印の用途に応じた最適な印材やサイズの提案も行っています。さらに、職人による匠彫りなど、こだわりの商品も充実しています。
また、実印登録ができなかったようなケースの場合、印鑑の匠では保証制度により印鑑の彫り直しや交換の対応をさせて頂きます。
まとめ
印相体は、篆書体をベースにした複雑で美しい書体です。偽造防止に優れ、印相学的にも吉とされることから、「実印」や「銀行印」に最適な書体として高く評価されています。
彫刻方法にこだわることで、より安全な印鑑を手に入れることができます。印相体の印鑑を作成する際は、信頼できる専門店を選ぶことが重要です。
印鑑の匠ドットコムでは、印相体の魅力を最大限に活かした印鑑作りをサポートしています。ぜひ一度、公式サイトを訪れて、あなたにぴったりの「実印」や「銀行印」を見つけてください。
印鑑独自の書体ですし、一度印材や文字などにこだわって作ってもらうと一生使うことができるすばらしいものができますよ。下記のリンクから実際に自分で入力した内容で各種の書体の印影プレビューを無料で作ることができます。まずお試しになってみてはいかがでしょうか。
