琥珀樹脂とは

美しい宝石の印材

琥珀樹脂は太古の樹木の樹脂が土砂に埋もれて地中で木の遠くなるような長い時間をかけて化石化した天然樹脂化石です。透き通ったブラウンが高級感を感じさせるもので、古来からアクセサリーなど装飾品にも用いられる人気の高い宝石です。『太陽の石』『人魚の涙』と呼ばれているように透明で神秘的な美しさを持った印材であり、その加工のしやすさと軽さ、美しさから印材としてもよく利用されます。

大場
大場

琥珀樹脂の「琥」は虎が死後に石になって琥珀樹脂になるという中国の言い伝えにちなみ、その名の通り美しいマーブル状の縞模様があって一本一本模様が違います。これが自分だけの唯一の印鑑になるという魅力になって、印材としての人気を得ているようです。

製造工程

琥珀樹脂の印材は、天然の美しさを活かしながら、印鑑としての耐久性を確保するために、以下の工程を経て作られます。

  1. 原料の選定
    天然の琥珀を厳選し、透明度や模様の美しさを確認します。
  2. 樹脂との融合
    天然琥珀に高硬度の人工樹脂を組み合わせ、耐久性を高めます。この工程により、衝撃に弱い天然素材の欠点を補います。
  3. 成形加工
    素材を印鑑の形に切り出し、精密な加工を施します。模様のバランスを考えながら仕上げることで、唯一無二の美しい印材が完成します。
  4. 研磨仕上げ
    表面を丁寧に研磨し、琥珀特有の透明感とツヤを引き出します。

このような工程を経て作られる琥珀樹脂の印材は、宝石のような美しさと実用性を兼ね備え、実印や銀行印にふさわしい品質を持っています。

管理法

宝石であるため木材や動物の角系の印鑑よりも衝撃に弱く、印材としての琥珀樹脂には高硬度の人口樹脂を合成することによって印材としての強度を持たせていますが、とくに落下への注意が必要になります。使用後はきれいに朱肉を拭きとって布に包んだりケースに入れるなどして保管するなど、管理には注意が必要です。

まとめ

琥珀樹脂は、神秘的な美しさと高級感を兼ね備えた印材です。世界にひとつだけの模様を持つ琥珀樹脂の印鑑は、実印や銀行印に最適な素材といえます。

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