印鑑をプレゼントするなら?

誰かにプレゼントするとき、他の人とは一味違ったオリジナリティのあるものを贈りたい、という人は多いでしょう。

そんな人達にお勧めしたいのが「印鑑」。印鑑には贈られる人の名前が刻まれています。しかも、印鑑は持ち主の意思を表し、財産を守る大切なアイテムです。受け取った人も「特別なもの」と思ってくれるはずです。

でも、「プレゼントにピッタリな印鑑って何なの?」と悩んじゃいますよね。そこでこの記事では、さまざまなシチュエーションに合ったプレゼント用印鑑の選び方を紹介します。

印鑑には様々な種類がある

相手に印鑑をプレゼントするときに、まず押さえておきたいのが印鑑の種類です。

プレゼント用の印鑑としては、主に「実印」「銀行印」「認印」の3つ。実印は、一戸建てやマンションの購入など、重要な契約に欠かせません。銀行印なら、銀行など金融機関に届出をしている印鑑で、銀行口座の名義・住所変更にも必要です。認印は日々の宅配便の受け取りなどへの捺印に重宝します。贈る相手にどんなシーンで使って欲しいのかを考えてから、どのタイプの印鑑にするか選びましょう。

ただし、実印をプレゼントする場合は、住んでいる市区町村により実印として登録できる印鑑のサイズが決まっているので、購入前に下調べが必要です。

女性やビジネスパーソンに人気の印鑑の素材

印鑑と聞いて、「地味な色しかない」「可愛くない」というイメージを持っている人もいるかもしれません。確かにひと昔前は、角(黒水牛)など天然素材を使った印鑑ばかりでした。しかし今は、様々な印鑑の素材(印材)が登場しています。

例えば金属素材のチタン。金属ならではの重厚感とスタイリッシュな雰囲気が特長で、ビジネスパーソンに支持されています。アクリル樹脂やラクトなどの合成樹脂の素材を使ったカラフル印鑑は、女性に人気のあるアイテム。和紙やラメ、クリスタルを樹脂の中に閉じ込めたものや、デコパーツを取り付けたものなど、ファッション的な要素を備えた印鑑が増えています。

このように従来の伝統的素材から、金属タイプ、色とりどりのカラフル素材まで広がりを見せる印鑑。贈り物としての選択の幅も広がり、選ぶ楽しみも生まれています。

ここからは、シチュエーションごとのプレゼント用印鑑の選び方について紹介します。

誕生祝い

子供や孫の誕生を祝って、親や祖父母が印鑑をプレゼントするケースが増えています。贈られた印鑑はそのまま子供の銀行印にして、将来のために積立口座を開設することが多いです。

・おすすめの材質(銀行印)…アクリル樹脂系、薩摩本柘(さつまほんつげ)、黒彩樺(くろさいか)など。動物など可愛いキャラクターを印面に入れるのもいいですね。

入学祝い

小・中学校や高校、大学の入学を祝って贈られます。最近では、小さなうちから金銭感覚を養うために、子供に銀行口座を作らせて小遣いの管理を覚えてもらおうという親が多いので、印鑑を贈るよい機会かも。財産を守る印鑑の大切さも身につくでしょう。

・おすすめの材質(銀行印)…アクリル樹脂系、薩摩本柘、黒彩樺など。

卒業祝い

小・中学校、高校を卒業する際、学校から卒業記念として印鑑が贈られる場合がありますが、その多くは量産されたものなので、認印としての使い方が安全です。プレゼントするなら、専門店でオーダーメイドした印鑑が最適。銀行印や実印として贈りましょう。

・おすすめの材質(銀行印、実印)…アクリル樹脂系、薩摩本柘、黒彩樺、チタンなど。

就職祝いにはサイズの小さな印鑑を

成人祝い

大人の仲間入りをした記念に、親や親族が実印をプレゼントする場合が多いです。実印は家や車を買うときなど、人生において大きな決断をする際に使います。プレゼントと合わせて、実印の取り扱い方についても教えてあげるといいでしょう。印鑑を持つことで、大人としての自覚が生まれます。

・おすすめの材質(実印)…薩摩本柘、黒彩樺、チタン、アクリル樹脂系など。

就職祝い

新社会人を祝って贈る場合は、会社で毎日使う認印が多いようです。プレゼントする際、印面の文字は職場で相手が判読しにくい篆書体や行書体より、読みやすい楷書体や古印体にした方がいいでしょう。また、上司よりサイズの大きな印鑑を使わないよう、9㎜丸程度のものを贈りましょう。また、ネーム印やネームペンをプレゼントするのも喜ばれます。

・おすすめの材質(認印)…薩摩本柘、黒彩樺など。

結婚祝い

引っ越しに伴う転入届や銀行口座の名義変更などの手続きで印鑑が必要ですが、旧姓からパートナーの姓に変えると、それまでの旧姓の印鑑では手続きができなくなるので、買い替えのニーズは高いです。銀行印や認印をプレゼントする際は、できるだけ早い段階で準備しておきましょう。「印鑑を贈りたいけどいい?」と、前もってカップルに伝えておくのがベターです。

・おすすめの材質(銀行印、認印)…アクリル樹脂系、薩摩本柘、黒彩樺など。

昇進祝い

身内や友人、職場仲間の昇進祝いに印鑑をプレゼントするのもいいでしょう。職場で普段使っているものよりも、ワンランク上の素材で作った印鑑が喜ばれます。男性ならチタンなどの金属印、女性なら貴石印などがピッタリです。

・おすすめの材質(実印)…チタン、貴石など。

プレゼントの印鑑は専門店に作ってもらおう

ここまで、シチュエーションに合ったプレゼント用印鑑の選び方について紹介しました。

プレゼント用に印鑑を選ぶ際は、相手にどんなシーンで使ってほしいのかを考えてから、じっくり決めましょう。

名前の書体について、特に決まりはありませんが、認印なら判読しやすい楷書体などが、銀行印や実印なら読みにくく偽造防止効果の高い篆書体などがおすすめです。

印鑑を贈りたいなら、文字に特化した専門のハンコ屋さんで作ってもらうと安心です。プレゼントにピッタリな印鑑をじっくり選んでみてください。