朱肉の寿命ってどのくらい?

書類や契約書に押印するとき、「以前に比べて印影が薄くなった」と感じたことがあるかもしれません。

その原因のひとつに挙げられるのが「朱肉」です。実は朱肉にも寿命があるのですが、交換の目安や長持ちするコツを知っておくと、かすれのない鮮明な印影が得られるようになります。

そこでこの記事は、朱肉の寿命や替え時の見分け方などについて解説します。

朱肉の交換時期の目安は?替えるタイミングについて

朱肉は消耗品のため永久には使えません。
ここでは朱肉の交換時期の目安や、寿命を縮める原因、朱肉の種類ごとの違いについて詳しく見ていきます。

一般的に、朱肉の寿命は5年から10年程度が目安とされており、使用頻度や保管状態、朱肉の種類によって大きく変わります。
例えば毎日使用する朱肉だと、数ヶ月~1年ほどでインクが薄くなります。一方、週に数回ぐらいの用途なら、数年にわたって使えることもあります。

いずれにしても朱肉の寿命が近づくと、印影がかすれたり、押印時に色ムラになったりします。こうした変化が見られたら朱肉の交換時期と判断しましょう。

また、朱肉の種類によっても寿命が異なります。

朱肉には「スポンジ朱肉」と「練り朱肉(印泥)」の2つがあります。
スポンジ朱肉は、朱液をパッドに染み込ませたスポンジタイプで、契約書などの書類に押すときに使用します。一般的に使われるのはスポンジ朱肉になります。

練り朱肉は、朱液にパンヤやモグサなどの繊維質や和紙を混ぜて練り上げた、粘度の高い朱肉。印影が長期間にわたって劣化せず、厚みがあって鮮やかな印影を得ることができます。

半永久的な保存が必要な書類などに便利です。また、書画に落款印を押すときに使う愛好家もいます。

・スポンジ朱肉の寿命…5年~10年程度が目安ですが、使用頻度が高いと1年以内で交換が必要になることもあります。インクの乾燥やスポンジの劣化が見られたら、朱肉を替えるタイミングです。

P練り朱肉のイメージ

・練り朱肉の寿命…手入れが行き届いた練り朱肉だと、数十年使えることも。スポンジ朱肉に比べて定期的なメンテナンスが必要です。

油分が抜けて固くなったら寿命を迎えたサインです。専用の油を垂らして混ぜ合わせます。それでも元に戻らなかったら新しい練り朱肉に交換しましょう。

また、朱肉と混同されがちなのが、シャチハタタイプのスタンプ(浸透印)です。これは朱肉ではなく、本体内部にインクが充填されたもの。寿命は2~3年程度が一般的です。
印影が薄くなってきたら、インクの補充または本体交換のタイミングです。

朱肉が劣化する主な原因は、次の4つです。

乾燥による油分の蒸発…フタの開けっぱなしや高温・乾燥しやすい場所に置いたままだと、朱肉の油分が飛んで固くなります。
顔料の分離や沈殿…湿度変化によって朱肉に含まれている顔料と油分が分離し、印影が薄くなることがあります。
・スポンジやパッドの経年劣化:スポンジ朱肉に使われているスポンジ、パッドの弾力が失われ、インクが均一に付かなくなる場合があります。
長期間の未使用…定期的に使用しないと朱肉の表面が乾いて固まってしまいます。

使用頻度が高いと朱肉の劣化を防ぐことは難しいですが、「使ったら必ずフタをする」「高温多湿での保管を避ける」「定期的にお手入れする」…以上のポイントを心がけることで、朱肉の寿命を延ばすことができるでしょう。

朱肉を長持ちさせるコツとは

新しい朱肉でも、使い方や保管状態が悪いとすぐに寿命が来てしまいます。
スポンジ朱肉、練り朱肉、シャチハタタイプのスタンプを長持ちさせるコツについて、下にまとめました。

【スポンジ朱肉を長持ちさせるコツ】
・使用後はフタをしっかり閉める
・乾燥防止のため、長期間使わないときは引き出しなど暗所に保管する
・インクが薄くなったら専用の朱油を少量ずつ補充する
・スポンジやパッドの弾力がなくなったら、印鑑専門店でパーツ交換を依頼する

【練り朱肉を長持ちさせるコツ】
・使用後は表面を平らに整え、フタでしっかり密閉させる
・涼しく乾燥した場所で保管する
・固くなりかけた場合、ヘラで軽く練り直すと油分が均一になり、繰り返し使える

【シャチハタタイプのスタンプ(浸透印)を長持ちさせるコツ】
・印面に付着したホコリやゴミを取り除く。きれいに保つことでインクのムラを防ぐ
・直射日光を避け、常温で保管する
・印影が薄くなったら早めに専用インクを補充する
・定期的に使う(内部インクの乾燥を防ぐ)

朱肉はどこで売ってる?取扱店を一覧で紹介

インクの補充や手入れをしても「印影がかすれる」「薄い」という場合は、買い替えのタイミングです。
朱肉はさまざまな店舗で販売されています。以下に主な取扱店を一覧で紹介します。

・印鑑専門店…ほとんどの専門店で取り扱っています。店によっては複数のメーカーを取り揃えている店も。専門知識を持つ店員さんに相談できるのが魅力です。

・文具量販店(オフィス用品店)…印鑑を取り扱う文具量販店の場合、朱肉を販売していることが多いです。

・100円ショップ…安価で手軽に購入可能。ただし、油分が少なく乾きやすいため、品質としては劣ります。

・ホームセンター…DIY、事務用品コーナーに朱肉が並んでいることも。家庭やオフィス用として手軽に購入できます。

・ネット通販(Amazon・楽天・印鑑専門サイトなど)…種類や価格帯が豊富で、レビューも購入時の参考になります。

朱肉の寿命を伸ばすには日々の取り扱いが大切

ここまで、朱肉の寿命や替え時の見分け方などについて詳しく紹介しました。

朱肉の寿命は種類にもよりますが、

・スポンジ朱肉:5年~10年程度
・練り朱肉:数十年程度
・シャチハタタイプのスタンプ(浸透印)のインク:2~3年

が目安となります。

使用後は必ずフタを閉める、直射日光を避け乾燥しにくい暗所に保管する、といったことに気を配りましょう。
こういったポイントを押さえておけば、朱肉の劣化を防ぐことができます。

朱肉を買い替える場合は、信頼できる通販サイトをチェックしましょう。
印鑑の匠ドットコムでは高品質な朱肉を多数取り揃えているので、ぜひチェックしてみてください。

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