
個人が実印の印鑑登録をする際、「登録できる印鑑って丸い形状のものだけ?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
特にふだんから、四角い印鑑(角印)を仕事で使っている個人事業主の方ほど、「個人でも四角い印鑑を登録できたら便利なのに」と思うことがあるかもしれません。
結論から言うと、個人用の四角の印鑑でも印鑑登録が可能です。
そこでこの記事は、個人の四角い印鑑(角印)を印鑑登録する際、気をつけておきたいポイントについて詳しく解説します。
個人の実印、丸と四角の違いとは?
印鑑と言えば印面が丸い形状を思い浮かべますが、印面が正方形で角柱の印鑑(角印)もあります。
例えば「〇〇株式会社」など、法人名や屋号を彫刻した会社印(社印とも呼ばれます)も角印です。勤務先などで見たことがある方も多いはず。
法人が使う会社印は、会社用の「認印」としての役割があり、見積書や請求書など、社外に対して発行する文書に押印します。そのため、四角い印鑑を個人が持つ場合、「認印的な使い方しかできないのでは」と思いますが、実は形状が四角でも実印として使えます。つまり印鑑登録が可能です。
個人用実印における丸印と角印の特徴について、下記にまとめました。
【個人用実印(丸印)の特徴】
・押しやすい…指に収まりやすく、力を均等にかけやすい
・押したときの印影が安定しやすい…丸印は押したときの接地面が均一になりやすく、印影のムラが出にくい
・彫り方の向きが選べる…名前の文字の配列(縦彫り・横彫り)が好みで選べる
実印に使う丸印のサイズは、直径15mm~18mmがよく利用されています。認印よりもサイズを大きめにすることで、公式な印であることを示す効果もあります。
【個人用実印(角印)の特徴】
・印面の自由度が高い…同じサイズの丸印と比べて、角印の方が印面の面積が広く、文字をダイナミックに見せることができる
・存在感のある印影に…個人用実印は丸印が大半。角印は珍しいので、正方形の印影は相手に強い印象を与えることができる
・印面の上下が分かりやすい…印面の上下(天地)が分かりやすく、押し間違いが少ない。押したときの印影の傾きも抑えることができる
角印のサイズは一辺21mm~24mm前後のものが一般的です。
角印を押す場合、四隅に力をかけないと印影をきれいに残すことができません。押し方のコツは、印面が接地した状態で「の」の字を書くようにすること。押し方に慣れると存在感のある印影が得られるようになるでしょう。
個人の四角い印鑑(角印)を印鑑登録する際に必要なもの
まず印鑑登録するには、「お住まいの市区町村に住民登録をしている人」「15歳以上で意思能力がある人」が対象となります。
印鑑登録できる個人用の印鑑は、各自治体の印鑑条例によって規定されています。

【印鑑登録できる印鑑の条件(一例)】
・氏名(フルネーム、姓のみ、名のみ)が鮮明に表記されていること
・印影のサイズが規定であること(おおむね、一辺の長さが8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出さないもの
・ゴム印など変形しやすい素材でないこと
・すでに登録済みの印鑑と同一でないこと
…などです。こういったルールは自治体によって異なります。
例えば、「印影の一辺の長さが8mm~25mm内に収まるサイズ」としている市区町村が多いですが、
中には「6mm~25mm」「7mm~25mm」など、小さい印影の印鑑を登録できる自治体もあります。これから実印を作る方は、事前にお住まいの自治体に聞いてみると安心です。
以上の基準を満たしていれば、個人用の角印も登録可能です。
「実印は丸印しかダメ」ではなく、角印でも問題ありません。重要なのは、印鑑の形状よりも「印影の大きさ」です。角印の場合も、個人の氏名が彫られており、印影が規定のサイズに収まっているものならば実印として印鑑登録できます。
印鑑登録をおこなう際に必要な一般的な持ち物は、以下の通りです。
・登録したい角印
・顔写真入りの本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
・印鑑登録申請書(役所で申請する場合、窓口に置いてある)
※市区町村によっては、保証人の署名や照会書が必要な場合もあり。
このように角印であっても、必要な持ち物は丸印のときと変わりません。
個人用の角印を印鑑登録する手順を解説

ここからは、個人用の角印を印鑑登録する流れについて紹介します。
個人が印鑑登録する場合、基本的に役所の窓口で申請する必要があります。
手続きの流れを見ていきましょう。
1、登録したい角印を窓口へ持参する
2、必要事項を記入した印鑑登録申請書と、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)を窓口に提出
3、本人による申請で本人確認書類を持参した場合のみ、即日で手続きと登録が完了。「印鑑登録証(カード)」が交付される
印鑑登録にかかる手数料は、無料~300円程度(自治体により異なる)。
印鑑証明書の発行は、1通200~300円前後が一般的です。
なお、顔写真付きの本人確認書類が用意できない場合、照会書(回答書)による手続きが必要になります。このとき、役所の窓口に2回出向いて手続きをおこないます。
【1回目の手続き】
・登録したい角印を窓口へ持参する。必要事項を記入した印鑑登録申請書と、本人確認書類(健康保険証など。顔写真なしのものでOK)を窓口に提出
1回目の手続きの後、役所から照会書(回答書)が自宅に送付されるので、必要事項を記入し、再び窓口で手続きをおこないます。
【2回目の手続き】
・登録したい角印と本人確認書類(1回目の手続きと同じものでOK)、照会書を窓口に提出する
このように、顔写真付きの本人確認書類が用意できない場合、手続きが完了するまでに日数がかかります。
印鑑登録を早く済ませたいという方は、事前に必要書類を用意しておくなど、早いうちから準備を進めておくといいでしょう。
四角い個人用印鑑でも印鑑登録できる
ここまで、個人の四角い印鑑(角印)を印鑑登録する際、気をつけておきたいポイントについて解説しました。
個人が印鑑登録できる印鑑は、角印でも問題ありません。

大切なのは以下の3点です。
・氏名が鮮明に表示されている
・印影が規定のサイズに収まっている
・変形しにくい素材を使用している(ゴム印などは不可)
個人用の四角い印鑑であっても、これらの条件を満たしていれば印鑑登録が可能で、正式な実印として使用できます。
なお、印鑑登録に必要なものや、印鑑登録の手順は丸印とまったく同じです。
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