転出届に印鑑は必要?

引っ越しをするときに避けて通れないのが役所での手続きです。
なかでも「転出届」は、今の住所地から他の市区町村へ引っ越す際に必ず提出しなければならない重要な書類です。

ところで、この転出届を提出する際、「印鑑は必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、転出届に印鑑が必要かどうかは全国一律ではなく、自治体ごとに異なるのです。

この記事は「転出届と印鑑」をテーマに、自治体の実例や印鑑選びの注意点、印鑑を忘れた場合の対処法について解説します。

転出届や転入届に印鑑はいらない?自治体によって対応が異なる

転出届は、現在住んでいる市区町村から他の市区町村に引っ越す際におこなう手続きで使います。住民票の異動が必要になるので、引っ越しには欠かせません。

手続きの流れは、

1、引っ越し前に現住所地の市区町村役所へ「転出届」を提出
2、「転出証明書」を受け取る
3、新住所地の役所で「転入届」を提出

これで住民票の異動が完了します。
転出届と転入届の手続きはセットでおこなうので、どちらが欠けても住民票を移すことができません
また、転出届の提出期限は一般的に「引っ越しの14日前~引っ越し当日まで」と定められています。

転出届を提出する際、印鑑が要るか要らないかについては、自治体によって異なります。
以下にいくつかの自治体の例を挙げます。
※各自治体ホームページの内容をもとに掲載。

・京都市…転出届の持ち物として「届出人の認印」が必要(署名する場合は不要)
・さいたま市…届出に必要なものに「印鑑」と記載
・大阪市…印鑑は不要。本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなど)があれば届出が可能
・横浜市…印鑑は不要。本人確認書類が必要。代理人が提出する場合は、自署または記名押印した委任状が必要
・名古屋市…印鑑は不要

このように同じ転出届でも、「印鑑必須」の自治体もあれば「署名で足りる」ところもあります。

ちなみに、引っ越し後に提出する「転入届」も、自治体によって印鑑の要不要が異なります。
例えば、前述の京都市、さいたま市では印鑑が必要です。一方、大阪、横浜の各市は印鑑不要としています。
名古屋市ではマイナンバーカードを用いた転入届・転出届を推奨しており、この場合、印鑑を提出することなくオンラインでの手続きが可能です。
また、転入届の提出期限は「新しい住所地に住み始めた日から14日以内」としています。

現在住んでいる市区町村と、引っ越し先の市区町村で印鑑の有無が変わる場合があるので、自治体のホームページなどで「転出届・転入届に必要な持ち物」を確認しましょう。

転出届に使う印鑑は100均でもOK?

転出届に使う印鑑は、どういった材質、大きさがいいのでしょうか。一般的には次のような条件を満たす印鑑であれば使用可能です。

・一辺の長さが8mm~25mmの正方形に収まるもの
・木や角、牙、プラスチック、金属などの材質
・名字が正しく彫られていて、鮮明に押せるもの

転出届用の印鑑は、朱肉を押して使うタイプの認印がおすすめです。

100円ショップで販売されている既製品の認印も転出届に使用できますが、安価な認印だと印影がかすれて読みづらいものもあり、最適とは言えません。役所の手続きに使う以上、できればしっかりとした品質の認印を用意しましょう。

また同じ認印の仲間に、ゴム印やシャチハタ(インク内蔵型スタンプ印)もあります。しかし、これらは多くの自治体で使用不可としています。

ゴム印は形状が柔らかく変形しやすいため、押し方によって印影のバラつきが生じてしまいます。またシャチハタは大量生産によって作られているので、「本人証明の担保」という点で適していません。
印鑑専門店でオリジナルの認印を作るのがおすすめです。

転出届に印鑑を忘れた場合の対処法

手続きをしようと役所を訪れたとき、「印鑑を忘れてしまった!」というケースもあります。
この場合、一体どうすればいいのでしょうか。

印鑑が必須の自治体の場合、印鑑がないと手続きが受理されません

基本的に「自署で代替する」ことはできないので、再度印鑑を持参して窓口に出向く必要があります。

一方、印鑑が不要な自治体では、署名による提出が認められています。万一印鑑を忘れてしまっても、その場で署名すれば手続きを進めることができます。

手続きをスムーズに進めるためには、住んでいる自治体のホームページをチェックしておくこと、そして認印を持ち歩く習慣をつけることが大切です。
特に引っ越しの際は、役所・金融機関・不動産関連の手続きなどで印鑑を使う場面が多くなります。突然、必要になったときも対応できるよう、普段からカバンに認印を入れておきましょう。

転出届・転入届の手続きには印鑑の必要性が高い

ここまで「転出届に印鑑は必要か?」について解説しました。

転出届は、引っ越し時に住民票を異動させるために必要な手続きです。その手続きは役所でおこないますが、印鑑が必要かどうかは自治体によって対応が異なります。

使用する印鑑は、朱肉をつけて押す一般的な認印が適しています。

引っ越しの準備にあたふたして役所の手続きはつい後回しになりがちですが、手続き漏れがあると引っ越しのスケジュールにも影響が出てしまいます。転出届に必要な持ち物は何か、印鑑は必要なのかどうかなど、自治体のホームページでチェックしておきましょう。余裕を持って準備を進めておきたいですね。

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「引っ越しを控えている」という方は、この機会に新しい印鑑を揃えておきましょう。

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