住所印とは?

会社のデスク周りなどでよく見かけるスタンプと言えば「住所印」。その名のとおり、会社や個人の住所が印面になったスタンプです。
会社で使う場合、住所や郵便番号、社名、代表者名が入ったものが一般的ですが、電話番号やFAX番号、URL、メールアドレス入りのものもあります。

領収書や請求書に押すなどビジネスの現場では頻繁に使われるので、これから起業する方やお店を新規開業する方はぜひ持っておきたいアイテムです。

しかし住所印が欲しいけど、どんなサイズや書体にすればいいか分からない…と悩む方もいるでしょう。
スタンプの種類もさまざまあるので、どれにすればいいか迷ってしまうかもしれません。

そこでこの記事は、住所印の基本的な用途からサイズや書体などの選び方まで解説します。

個人用ならマンションタイプの住所印も

住所印の使用シーンは会社用(店舗用)と個人用、それぞれにあります。具体的には次のような場面で住所印が使われています。

【会社・店舗で使う住所印のニーズ】
・領収書、請求書、見積書の作成に
・取引先に送付する封筒、郵送物に
・契約書、社内書類の確認用に
・手形、小切手の提出欄の記入に
・年末調整用紙の記入に

社名・住所・電話番号・FAX番号をまとめて押すことができるので、手書きに比べて作業効率が大幅にアップします。個人事業主やフリーランスも、住所印を持っておくことをおすすめします。社名の部分を「屋号」にすることで、領収書や契約書への捺印に利用できます。

【個人で使う住所印のニーズ】
・入園や入学など子ども関連の手続きに
・自治体など申請書類の作成に
・手紙や郵送物を送るとき

申請書類の作成に時間がかかるとき、住所印があると便利です(「自署のみ」と制限がある書類は除く)。
手書きが苦手という方も、住所印ならきれいに記入できます。


一行タイプの住所印も便利です。住所と氏名の記入欄が別々の場合、通常の住所印だと使いづらいですが、一行タイプなら簡単に押せます。その他、マンション名の記載が必要なときは、マンションの棟、号が印面になった「マンションタイプ」の住所印がおすすめです。

インボイスの登録番号の表記に便利な住所印

2023年10月にインボイス制度が施行されましたが、そのインボイスに対応する登録番号入りの住所印もあります。

インボイスとは「事業者が消費税を誰に、何%で、いくら払ったか」を把握するため、消費税率や税額を記載した適格請求書のこと。これを交付し保存することを定めたのが「インボイス制度」(適格請求書等保存方式)です。

インボイス(適格請求書)には、事業者名や取引年月日などの記載事項に加えて、
・登録番号(インボイス事業者に付与されるT+13桁の法人番号または13桁の数字)
・適用税率
・税率ごとに区分した消費税額等

の記載が必要です。中でも面倒なのが登録番号の記入ですが、登録番号入りの住所印なら簡単に記入できます

登録番号入り住所印は持ち手つきの一体タイプや、自由に分割できる組み合わせタイプなどがあります。
登録番号単体の一行印もあるので、「住所と一緒に押したい」「番号だけ別に押したい」など用途にあわせて選ぶことができます。会社や個人事業主の方は、持っておくと事務処理がはかどるでしょう。

住所印に最適なサイズやおすすめの書体は?

住所印を新しく作るとき、気を付けたいのが印面サイズや書体選びです。押す内容によって、それに適した印面サイズや書体が異なるからです。

住所印のレイアウトは主に次のようになります(横書きの場合)。

一行目:郵便番号と住所
二行目:会社名または店名
三行目:役職名と氏名(代表者名や担当者名)
四行目:電話番号/FAX番号
五行目:URL/メールアドレス

標準の印面サイズは高さ20mm×横幅60mm前後で、小さいものは横幅57mm前後、大きいものは67mm前後または85mm前後。文字サイズを大きくしたい・小さくしたい、文字数が多い・少ない、などによって印面サイズが変わってきます。

また、「住所・会社名・代表者名のみの住所印を作りたい」という場合は三行分の大きさになるので、その分、高さが短くなります。このとき、一体型の住所印よりも各行ごとに自由に付け替えができる「組み合わせタイプ」があると便利。書類の内容にあわせて使い分けることができます(組み合わせタイプの詳細については後述します)。

印面の表記方法として、法人格は会社名よりも小さく、役職者名は氏名よりも小さく作るのが一般的です。手形・小切手用の住所印は、会社名・住所・代表者名の表記で、郵便番号を省くこともあります。また、見積書・請求書用の場合は、代表者名を担当者名に変えて作ることも。
いずれにしても、用途に応じて印面内容をカスタマイズすれば、より使い勝手のいい住所印になります。

ちなみに住所印が縦書きの場合は、上段に郵便番号を横書きで入れ、下段に右から順に、住所・会社名・氏名・電話番号・URL…などを縦書きで入れます。URLやメールアドレスはアルファベット表記なので、字間の収まりがいい半角英数での縦書きレイアウトになります。

住所印の書体について明確な決まりはありませんが、用途によって使い分けることが大切です。

住所印に用いる書体は、明朝体、角ゴシック体、楷書体、行書体…など取扱店によって異なりますが、ポピュラーなのが、明朝体、角ゴシック体、楷書体。字形がシンプルなので、相手に判読しやすくおすすめ。
また、明朝体や楷書体は和風の趣があり、ビジネスシーンでの使用に適しています。

電話番号やメールアドレス、インボイスの登録番号などは文字サイズが小さくなりがちなので、文字のつぶれが少ない書体が望ましいでしょう。例えば、ゴシック系の書体は線の太さが一定のため、文字が小さくても判読しやすいというメリットがあります。

住所印には浸透印タイプ、分割タイプ、持ち手タイプなど種類が豊富

住所印にはいろいろな形状の種類があり、分類すると次の5つに分けられます。

【持ち手タイプ】
握りやすいように持ち手が付いたタイプ。持ち手の材質はアクリルやプラスチックなど。底面に赤ゴムなどの印面を貼って使用する。

【台木タイプ】
木材を用いた直方体の形状で、底面に赤ゴムなどの印面を貼って使用する。天頂部に印面の見出しが付いているので、判別しやすい。

【浸透印タイプ】
印面にインクが含浸されていて、スタンプ台を使わずに連続で捺印できる。インクを補充することで、繰り返しの使用が可能。

【セルフインカータイプ】
本体の内部にスタンプパッドを内蔵し、機械的な動きで印面とパッドを接触させ、インクをつける。印面が常にスタンプパッドに触れていることから、連続で押しても濃くきれいな印影を得ることができる。

【組み合わせ(分割)タイプ】
一行ごとに別々のスタンプをブロックのように組み合わせて使う。同じ住所で部署や氏名が違う場合や、メールアドレスなどを追加したい場合に重宝する。

住所印を探している方は、通販サイト「ゴム印の匠ドットコムがおすすめです。
さまざまな種類を取り扱っているので、用途ごとに最適な住所印が見つかりやすいでしょう。
※下記は一例商品です。

【持ち手タイプ】…「アクリル住所印」
本体が透明のアクリル製で、印面の見出しが見えるように作られています。捺印する際に使いやすく便利です。アクリル台とゴムの間にクッション性の高いスポンジを採用しており、押しやすくきれいに捺印できます。

【台木タイプ】…「MDFのべ台木 住所印」
MDF素材を使用した、印面の見出し付きのスタンダードなゴム印。本体とゴムの間にクッション性の高いスポンジを採用しています。

【浸透印タイプ】…「ブラザースタンプ住所印」
インク内蔵型の浸透印。連続して押すことができるので便利です。インクが切れた際も、補充インクを注ぎ足すことで繰り返し使用できます。印面を保護するフタ付きです。

【セルフインカータイプ】…「シャイニースタンプ住所印」
連続捺印が可能なスタンプパッドを内蔵したゴム印。捺印する度、スタンプパッドにゴム印面がいったん戻りインクが供給されるので、浸透印タイプよりも連続性が高い商品です。

【組み合わせタイプ】…「アドレスマークⅡ」
用途に合わせて、必要な行を組み合わせて使用できる分割印です。印面の高さを変更できるダイヤルが側面に付いています。ダイヤルを回すことで印面の高低差をピッタリ調整できます。

その他、住所や社名のみを表記した一行印など、さまざまな住所印を取り扱っています。

ゴム印の匠ドットコム

住所印を使えば書類作りがもっと効率化できる

ここまで住所印について詳しく紹介しました。

住所・会社名・代表者名、連絡先などの表記がまとめてできるので、領収書、請求書、見積書などの作成に便利です。他にもインボイスの登録番号を印面にした住所印などもあります。用途にあわせて住所印をもっておくといいですね。

住所印を作るときは、印面にする内容を決めた上で、本体の形状やサイズ、書体を選びます。

通販サイト「ゴム印の匠ドットコム」では住所印の書体や横・縦書き、文字間の調整などがユーザー自身で手軽におこなえます。プレビュー画面を見ながらレイアウトを作成できるので、できあがりのイメージがしやすいです。また、商品のラインナップも豊富。お気に入りの住所印が見つかるはずです。

ゴム印の匠ドットコム